サツキ

サツキの花は、ツツジ科ツツジ属。

ツツジの一種で、サツキツツジと呼ばれていたものが、いつのまにか”サツキ”と呼ばれるようになりました。

 

開花時期や大きさなど、いくつか違いがあることから、サツキとツツジは区別して呼ばれています。

 

サツキ

 

ツツジが3月頃から咲くのに対して、サツキの花が咲くのは5月、ちょうど今頃です。

 

サツキ

 

皐月(5月)の頃に咲くことから、サツキと名付けられました。

ツツジは春の花、サツキは夏の花、なのです。

 

ツツジとのもう一つの違いは、花や葉の大きさです。

サツキはツツジより、花も葉も小さめです。

 

また、ツツジの葉が産毛に覆われたように見えるのに対し、サツキの葉は光沢がありツヤっとしています。

 

サツキ

サツキの葉。小さくて艶があります。

 

ツツジ

ツツジの葉。少し大きく、触るとざらっとしています。

 

 

 

 

 

葉

 

左側にある小さくて青々としている葉がサツキ。

右側の大きめの若干白っぽい葉がツツジ。

比べてみると結構違います。

 

一見よく似たサツキとツツジですが、ポイントを抑えてみれば、意外と見分けることができます。

 

 

 

 

花言葉:節制

 

 

トチノキ

冬の間完全に葉を落としていた「トチノキ」

冬から春にかけて数ヶ月の間にみるみるうちに葉を茂らせます。じっと我慢して貯めてきた力を一気に爆発させるかのようで、驚くようなスピードです。

 

トチノキ

 

外で過ごすには丁度良い気温、私たちにとっても快適な今の季節、トチノキも大好きな季節なのです。

今、わさわさと葉を茂らせ、立派な花を咲かせています。

 

トチノキ

 

花の先は太陽に向けられ、手のひらのかたちの葉もまた、太陽の光を集めるようにその指先を大きく広げています。

 

手のひら型の葉は、掌状複葉(しょうじょうふくよう)といって、一箇所から出る複数の小葉が1枚の葉を構成しています。

この葉かたちの利点は、同じ面積の1枚の葉に比べると、

葉にかかる風圧を分散できること、熱を逃がしやすいこと、1枚が小さいため葉を展開するのにエネルギーが少なくて済むことなどが挙げられます。

 

トチノキ

 

トチノキの葉が驚くほどのスピードで葉を茂らすことができるのは、この効率的な葉のかたちが大きく関係しているようです。

 

葉を落とす季節には、この1枚の葉(手のひらのかたちのセット)ごと落葉します。

葉を落とすのにも、エネルギーが少なくて済むのでしょう。

 

トチノキは花姿は個性的、花・葉はそれぞれ大きく樹形はゆったりと雄大で、包み込むような優しさを感じる、とても魅力的な植物です。

 

トチノキ

 

 

 

 

トチノキ 花言葉:贅沢

 

 

 

花のある暮らし

 

藤の花言葉:決して離れない

 

藤

 

藤の花が咲く季節になりました。

私が藤の花と聞いて真っ先に思い出すのは「大きな蜂」のことです。

 

 

私が生まれ育った家には、藤の木があり、毎年きれいな花を咲かせていました。

藤の花が咲きはじめると、普段めったに見かけないような大きくて黒い蜂が、ブンブンと音を立てて花のまわりを飛びまわり、幼い頃からとても怖かった思い出があります。

 

藤

 

調べて見ると、藤の花に多く集まる大きな蜂は、クマバチというそうです。

ミツバチと同じく花の蜜や花粉を集めて蜂蜜を作る「花蜂 はなばち」と呼ばれる種類です。

 

普段めったに見かけない、この大きな蜂はどこからくるのか、どうやって花を見つけるのか?

 

藤

 

植物は、虫の好きな色・かたち・においを使って虫を誘います。

蜂は特に嗅覚にすぐれ、嗅覚と視覚で花を見つけているのだそう。

 

藤

 

 

昆虫から見えている世界が、人間の視覚と違うというのは有名な話かもしれませんが、

蜂は色を見分けることができ、赤色を識別できない代わりに緑・青・紫・紫外線を見ることができると言われています。

 

藤

 

紫や青みがかった色の藤の花は蜂にとって認識しやすく、

また5枚からなる藤の花の花びらには、蜜の場所を知らせるしるしがあったり蜜を吸うための足場もあるなど、蜂にとって蜜を吸いやすい構造をしています。

 

藤の花はあの手この手で工夫して、蜂に花粉を運んでもらっているのです。

 

 

藤

 

 

 

 

ドウダンツツジ

ドウダンツツジが、スズランに似た鐘型の白い花をつけています。

 

ドウダンツツジ

 

合弁花という、花びらがつながっているタイプの花のかたちです。

 

ドウダンツツジ

 

ドウダンツツジと同じツツジ科の「ツツジ」も合弁花で、花びらがつながっています。

 

ツツジ

ツツジの花 一見5枚の花びらのようですが、花びらの根元でつながっています。

 

合弁花は、虫のからだに花粉がつきやすいため、虫媒花(虫によって受粉する)に向いていると言われ、寒さから花粉を守るためとか、虫を守るため(寒くても受粉してもらえる)とも言われています。

植物は、生き残るために変化してきた過程があるので、そのかたちにはひとつひとつに意味があるのです。

 

合弁花は離弁花(花びらが1枚1枚分離している花 タンポポ・サクラ・バラなど)より進んだ形だという説もあります。

生きていく上で、より合理的なかたちということかもしれません。

 

 

 

冬に葉を落としたドウダンツツジが、春になり、新葉とともに可愛らしい花を咲かせています。

 

ドウダンツツジ

 

秋には真っ赤に紅葉した葉も美しく、季節によって大きく表情を変えるとても魅力的な植物です。

これから迎える夏には鮮やかな緑の葉を茂らせます。

 

四季があるっていいなと思わせてくれる、次の季節の変化が楽しみな植物です。

 

 

 

ドウダンツツジ 花言葉:上品

 

 

花のある暮らし

 

トキワマンサク

トキワマンサクが見頃です。

木全体にまんべんなく、葉を隠してしまうほどに、たくさんの花をつけています。

 

トキワマンサク

 

会社のそばにあるこの木は、まだ暖かくなる前の2月中には少しずつ花が咲き始めていました。

蕾がたくさんあり、まだしばらく楽しめそうです。

 

トキワマンサク

 

花びらは、蕾の中でくるくると丸めて仕舞ってあるらしく、咲きかけの花びらを見るとよくわかります。

 

トキワマンサク

 

 

一年中葉を落とさず、日陰にも比較的強く、丈夫で剪定もしやすいためか、よく生垣や公園・街路樹などに植えられているのを見かけます。私の生活圏内でも4か所でトキワマンサクが植えられています。

 

トキワマンサク

 

紫がかった濃いピンクの花色は目立ちそうにも思えますが、白・黄色・桜のような淡いピンクの花に比べると、意外にも目立たず、何気なく通り過ぎてしまうことも。濃い葉の色とのコントラストが小さいことも目立ちにくい理由でしょうか。新葉は赤みがかった、きれいな色をしています。

 

 

トキワマンサク

 

とても特徴的なかたちの花で、花びらは細く平たく、繊細に作った錦糸卵のようなイメージと言ったらわかりやすいでしょうか。

この細い花びらを1つの花に4枚つけます。

この花が数個集まって、花序(先端の花の集まりの部分)を作っています。だいたい4〜5個くらいの花が集まって咲いています。

 

 

 

 

花言葉:わたしから愛したい

 

 

 

辛夷(コブシ)

コブシ

 

コブシは、昔から、その開花時期が農作業の開始時期の目安にされるなど、春を告げる花として親しまれてきたようです。

 

コブシ

 

秋から冬にかけて葉を落とし、春、葉をつける前に花をつけます。

冬の間静かに蓄えた力を一気に放出するかのように、5センチ程度のひらひらとした真白い花を木全体におおい咲かせます。

大木ともなると、それはもう圧倒されるほどです。

 

コブシ

 

春は美しい花をつけ、夏は大きい葉で木陰をつくってくれるので、街路樹としてもよく利用されています。

 

コブシ

 

コブシは"モクレン科モクレン属"でモクレンの花によく似ています。

花の下に小さい葉を1枚つけているのは、コブシです。

 

コブシ

 

花言葉:友情

 

花のある暮らし

 

雪柳

大好きな花の咲く季節になりました。

雪柳です。

 

雪柳

 

雪柳はバラ科の落葉低木。

落葉低木とは冬に葉を落とす背の低い種類で、低木と呼ばれるものには、地上部の根際から複数に枝分かれするものが多いようです。

有名な花では、アジサイも落葉低木に含まれます。

 

雪柳

 

雪柳はその名の通り、雪のように白い花をつけます。

黄みや青み、赤みなどの色みを一切含まない、本当に真っ白な花です。

降り積もる雪のように、枝を覆い隠すほどの花をつけます。

《※近年ピンク色の品種も生まれています。》

 

雪柳

 

1輪は1センチにも満たないほど小さな花。

弓なりのカーブを描いた枝が、たくさんの花をつけて好きな方向に自由に手を伸ばす姿は、咲き乱れるという表現がぴったりです。

花の白と若葉のグリーンの、色の対比も美しいです。

 

 

雪柳

 

 

雪柳の花言葉:愛嬌

 

花のある暮らし

 

陽光桜

 

 

陽光桜

 

ソメイヨシノより開花時期の少し早い陽光桜。

今、見頃となっています。

 

陽光桜は高岡正明氏によって作出された品種で、元教員だった同氏の、戦死した多くの教え子たちの冥福と、世界平和の想いを込めて、25年もの年月をかけて生み出されたということです。

書籍化、映画化もされているようです。

 

陽光桜

 

 

強い想いが込められたこの桜は、花が大きく濃いピンク色で存在感を放っています。

 

 

 

 

 

花のある暮らし

沈丁花(ジンチョウゲ)

花言葉:不滅

 

先週、会社から駅までの道の途中で、花の甘い香りを感じました。

高い生垣の向こう側、民家のお庭に咲いているのか、見渡してみても花の姿が見つらなかったのですが、季節と、辺りが匂うほどの香りの強さを考えると沈丁花のようです。

あまりに香りが良いので、昔からお庭の鑑賞用として親しまれている花木です。

 

週末、自宅から自転車で15分ほどの場所にある沈丁花の木を確認しに行ってみました。昨年の秋、たくさんの蕾をつけていたのを、たまたま見つけていたところです。沈丁花は、秋のうちに、蕾をつけています。

 

見に行った沈丁花の木は満開。

辺りに先日と同じ香りを漂わせていました。

 

沈丁花

 

春のすがすがしい空気を含んだような、甘くてさわやかな香りです。

先がとがった十字形の花。花と言っても花びらに見えるのはガクのため、長く花姿を楽しめるのです。

 

沈丁花

 

春、植物は、刻々と姿を変化させていきます。

平日明るい時間帯に外を歩くことが少ない私は、週末1週間ぶりに見る植物の変化に驚くばかりです。

葉牡丹はいつの間にかとうが立って大きく伸び、冬の間じっとしていたパンジーも、こんもりと株を大きく膨らませています。真っ白な雪柳も咲き始めました。

 

冬の間眠ったように動きをとめていた植物たちは、春、せっせと自らの営みに励み、ひたむきに生きることを教えてくれているように思います。

 

沈丁花

 

 

 

黄梅

名前に梅の字が入っていますが、梅の仲間ではなく、オリーブ・キンモクセイ・ヒイラギと同じモクセイ科です。

原産地の中国では、旧正月の2月ごろに咲くことから、迎春花と呼ばれているそうです。

 

黄梅

 

垂れた細い枝に、黄色い花を咲かせます。

 

黄梅

 

黄梅は、花弁の根元がつながっている「合弁花」で同じモクセイ科の合弁花ジャスミンと、花や蕾の形が似ています。

花は似ていても、ジャスミンのような香りはありません。

 

黄梅

 

黄色いお花は特に目を引きます。昨日は街路樹の根元に春咲きのたんぽぽを見つけました。

 

春に咲く花には黄色い花が多いように感じます。きれいな花が咲くのは虫たちを引きつけるためですから、虫たちが徐々に活動を始める春は、他の季節より強くアピールした方が良いのかもしれません。

 

 

黄梅

 

 

 

黄梅

 

黄梅 花言葉:優美

 

 

花のある暮らし